海外駐在(主に欧米)から帰国した家族に話を聞くと、「向こうの方が子育てしやすい」とか、「子どもがのびのびしている」とか、「学校のクラスも、暗記ばっかりじゃなくてクリエイティブなものが多い」などなど、日本よりも駐在先の子育て&教育の方が優れているという話を聞くことが多いです。私は、アメリカ、カナダ、イギリス、シンガポール、アイスランド、オーストラリアに住んでいる(又は、数年住んでいた)方からの話しか聞いたことがないので、それ以外の国はどうなのだろう?と思って手にしたのがこちらの本。
海外で教育を受けて良かった点
小中学生でも可能な短期留学や、親子留学に関しての記述もあり、興味深く読ませて頂きました。留学の実体験レポートも、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、シンガポールといった主要国以外に、スイス、マレーシア、台湾、中国、ベトナムのお話もあって面白かったです。
留学や駐在を体験した親子のレポートを読むに(主に親がレポートを書いています)、海外で教育を受けて良かったと思うのは、下記の点に集約されるのかな、と思いました。
1.語学が上達する
2.異文化に接して、多様性を学べる
3.自分の意見を持ち、はっきり伝えられるようになる
4.何事にもトライしてみる姿勢が育まれる
日本でもできることはないか?
これらは多分、本当のことなのだろうと思います。特に1と2に関しては、間違いないでしょう。ただ!大学までずっと日本にいた私には、なかなか実感が湧きません。語学はいつだって習得できるし(若い時の方が吸収が早いのは確かですが)、2~4に関しても日本でできるのではないか、と密かに思ったりしています。例えば我が家では、ホストファミリーとして色々な国の学生を受け入れることによって、異文化に接する機会を作っています。また、ある程度高価な娯楽品(漫画やゲームなど)は、しっかりと理由を言って、父親に認めてもらえないと買ってもらえません。チャレンジ精神に関しても、小さいころから色んな経験をさせることによって(キャンプ、スポーツ、習い事など)、日本でも身につくのでは、と思ってしまいます。息子が通う、公立の小学校に対しても、特に大きな不満はないし・・・。
親子留学に挑戦!
なんて書くと、何だか負け惜しみ(!?)みたいに聞こえるかも知れないし、実際に海外の小中学校を体験したことがないから、わらからないでしょ、と言われればそれまで。ということで、今年の夏は小2息子と短期留学に行くことに決めました!たった2週間なので、どこまで体験できるかわかりませんが、息子にはニュージーランドの公立小学校に行ってもらおうと思っています。カナダやアメリカも考えたのですが、時差ボケを考えると、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア辺りかな、と。その中でニュージーランドを選んだのは、現地の小学校教育を目の当たりにしたことのある数名の知人からオススメされたからです。
私が2週間の休みを取れるのか!?という最大の難関もありつつ、モルモット状態の息子は大丈夫なのか?という疑問もありますが(笑)、親子ニュージーランド短期留学に向けて情報収集中です。9月は祝日が多く、私の有給取得日数を抑えられるので、9月に行こうかな、と考えています。何か情報をお持ちの方は、ぜひ教えて下さい!
と、本の内容から大きく外れてしまいましたが、小中学校からの留学を考えている方は、一読されても良いかと思いました。「海外」や「外国人」など、一括りにまとめて語る部分は違和感があったのと、各国の子育て・留学体験のレポート内容が人によってバラバラで、クオリティにも差があったのが残念でしたが、各国の学校事情や生活費などがまとまっているので、便利だと思います。