子どもを億万長者にしたい親は、プログラミングを教えるべき?

最近子ども向けのプログラミング講座が人気を集めていますね。デジタルにあまり強くない親御さん達は、“プログラミングって何するの”とか、“プログラミングを学んだら、どんな効果があるの?”と思っていらっしゃるのではないでしょうか?何を隠そう、私もそんな親の一人でした。私の8歳の息子は、本人の希望により6歳からプログラミングスクールに通っているのですが、“楽しそうに通ってるけど、何を学んでいるのだか・・・”と、正直思っていたのです。

が、こちらの本を読んで、プログラミング教育の重要性、必要性がよく理解できました!

子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい

今回はこちらの本に書かれている内容を、簡単にご紹介したいと思います。

各国のプログラミング教育事情

アメリカのオバマ大統領は、国民に向けて下記のようなメッセージを発信しました。

「ビデオゲームを買う代わりに、ビデオゲームを作ってみませんか?アプリをダウンロードする代わりに、アプリをデザインしてみませんか?」と問いかけています。これからの時代、何をするにもITは不可欠です。周りを見回しても、何かしらのIT技術が使われているものばかりではないでしょうか。そんな中、自国のエンジニア不足を解消し、全体のクオリティを底上げする為にも、先進国では子ども向けのプログラミング教育が推進されているそうです。

イギリスでもプログラミング教育が大々的に始まろうとしています。また、フィンランドでは2016年から小学生のプログラミング授業が必修になりました。韓国、シンガポールでも積極的な導入が検討されています。Skypeが生まれた国、エストニアでも、小学校からプログラミング導入の試みが行われているそうです。

日本のプログラミング教育事情

では日本はどうでしょうか?ここ数年、民間企業がプログラミング教室を開校したり、NPO団体がプログラミングレッスンを提供する動きが目立ってきました。公教育の場でも、プログラミング授業の導入が検討されているようですが、まだ具体的にはなっていないようです。ただ、世界の動き、民間企業の動き、世の中のニーズに合わせて、政府も考えているのは確かなようです。

ただパソコンやタブレットに触れさせるのではなく、どのような仕組みでそれらが動き、その仕組みを使って何が出来るのかを考えるところまで持っていく。日本でもそんな授業が求められてくるでしょう。

プログラミング教育が必要な理由

日常的にコンピュータや携帯、電化製品、情報システムなどに触れる機会がある現代では、「読み・書き・そろばん」と同じくらい、コンピュータやプログラミングのリテラシーが必要になってきます。また今後、より広い世界を相手にビジネスを展開するようになるであろう今の子ども達に、世界の標準リテラシーであるプログラミングを学んでもらうことには、多いにメリットがありそうです。

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ただ、そんな実用的な面ばかりではないのでは、というのが筆者の考えです。プログラミングには、「絶対的な答え」が存在しないため、自らの好奇心や完成を伸ばす手伝いができるのでは、とのこと。筆者がまとめた、子どもがプログラミングに触れるメリットは以下3点でした。

1.ものごのと仕組みをより深く考えるきっかけになる
2.じっくりと論理的・創造的に考える訓練になる
3.世界を別の視点から捉える機会になる

この3つのメリットの詳細については、ぜひ本を読んでいただきたいのですが、確かに我が子のプログラミングレッスンを見ていても、上記3点のメリットを少しずつですが感じられます。息子は遊び感覚でレッスンを受けていますが、プログラミングでは、プログラムを一つ間違えると、全体が上手く動かなくなる経験をしたり、他のお友だちの作品を試しながら、「こんなやり方もあるんだ」と新しい発見があったり、とても楽しいようです。

プログラミングのレッスンって、実際何をするの?

プログラミングのレッスンでは、どんなことをするのでしょうか?

その前に、そもそもプログラミングって何でしょうか?その問いに対する筆者の回答は、「プログラムとは、コンピューターにやってもらいたいことを、コンピューターが理解できる方法で書いた手順書である」でした。なるほど!これはとてもわかりやすい説明ですね。

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プログラミングのレッスンは、年齢によって使うツールは違いますが、ブロックを組み立てる感覚でプログラミングが学べるScratchは有名です。自分がプログラミングして作った作品は、世界中に公開することも可能。小学校低学年のお子さんも簡単に楽しめるようにできています。本書の中には、他にも色々なツールが紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

少しプログラミングに慣れてきたら、プログラミング言語を駆使して、本格的な作品を作ることもできるでしょう。また、ロボットやおもちゃをプログラミングできるキットなども出てきていますので、それらを使ってプログラミングを実践し、実際にロボットやおもちゃを動かしてみるのも楽しそうです。

まとめ

本書は、「プログラミングって最近よく言われているけど、何を勉強するのかわからない」、「プログラミングを学ぶメリットって何?」と思っている親御さんから、「プログラミングを習わせたいけど、何から始めて良いかわからない」という親御さん、「プログラミングを学ぶメリットについて、論理的に説明できるようになりたい」という親御さんまで、多くの方への示唆に富んだ本でした。子どもにプログラミングを習わせるだけでなく、親子で一緒にやってみると、新しい発見もあってとても楽しいですよ、というアドバイスに共感しました。IT、パソコン、ゲームには疎くて・・・、とおっしゃっているお父さん、お母さん、お子さんと一緒にプログラミングの勉強を始めてはいかがですか?

CURIO Japanスタッフが、本書の著者とのイベントを企画中です!保護者向けの講演+子ども向け(小学生対象)のプログラミングトライアルレッスンを開催する予定ですので、どうぞお楽しみに♪詳細は後日こちらのブログでお知らせします。

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