世界のクリスマス(ウズベキスタン編)

世界のクリスマス、2か国目のご紹介です。前回のロシアでもお伝えしたようにクリスマスには、キリスト教のイベントという宗教色があります。そしてキリスト教の中でも、教派によって「日付の考え方が異なる」などの特徴があることがわかりました。

今回は違う宗教の国ではどんなお祝いになるのか、「イスラム教の国でのクリスマス」についてお伝えしたいと思います。今回とりあげる国はウズベキスタンです。

uzubeki flag

二重内陸国ウズベキスタンとは?

ウズベキスタンについて詳しく知っている方は、比較的少ないのではないかと思います。ウズベキスタンの大きな特徴は地理面にあります。

ウズベキスタンは二重内陸国という立地的特徴があり、これはなんと世界で2か国しかないというくらい希少な特徴です。(もう1か国はリヒテンシュタイン公国です。)

二重内陸国というのは、自国と国境を接する全ての国が内陸国である国のことをいいます。つまり海に出るためには最低でも2つ以上の国境を越える必要がある国、という意味になります。下記の地図を見てみてください。

uzubeki

地図を見ていただいた方のなかで、「ウズベキスタンはカザフスタンを通ればカスピ海にたどりつくじゃないか。」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

恥ずかしながら私もそのように思った1人なのですが、カスピ海は名称こそ「海」ですが、地理的な扱いは「湖」になります。湖といっても日本全体の面積とほぼ同じくらいと非常に大きいですし、塩湖なので淡水よりは海水に近いですのですが、「海」にはなりません。

話が少しそれてしまいましたが、そんな特徴的な立地条件にあるウズベキスタン、宗教はイスラム教の信者が圧倒的に多いです。(情報ソースはこちら

ウズベキスタンのクリスマスとは?

そんなウズベキスタンでは、クリスマスの祝い方も少し違っているようです。

前回のロシアに通じるところがありますが、やはり12月25日にクリスマスを祝う、という考え方をする人は少ないようです。ウズベキスタンのサンタクロースは、その名前をコルボボと名前を変えて「新年を運んでくる」と考えられています。さらには「クリスマスツリーは新年を祝う飾り」と考えられているようです。

12月25日を祝う文化はないのですが、12月半ばを過ぎると広場や街角にはきらびやかな電飾ツリーが登場するようです。初めてこの国を訪れる人々は、「厳格なイスラム国家」というイメージにそぐわないこの光景に、少なからず驚きを感じているようです。

街中にはサンタクロースの格好をした人々が溢れ、レストランのウェイターやホテルの従業員などサービス業は(他の国のクリスマス同様)、にぎやかな雰囲気に染まっていくようです。宗教は違っても、街中がお祭りムードになるのは同じなのですね。コマーシャリズムなのかも知れませんが・・・。(苦笑)

いかがでしたでしょうか?地理的に近いこともあり前回のロシアと類似する部分も多いたくさんあることがわかりました。ちなみにクリスマスカードにも、日本でよく見かける「メリークリスマス」ではなく、「あけましておめでとうございます」というメッセージが書かれるのが一般的なようです。一口に「クリスマス」と言っても、国によって違っていて興味深いですね。

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