世界のクリスマス(ロシア編)

12月といえばやはりなんといってもクリスマスですよね。クリスマスといえば家族で集まってケーキを食べたり、友達や恋人同士で食事に出かけたり、そしてプレゼント交換・・・といったイベントが思い浮かぶと思います。

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世界各国のクリスマスは?

世界の各国ではどのようなお祝いの仕方をしているのでしょうか?一口にクリスマスは12月25日といっても、世界という視点で見てみれば季節も違えば場所も違います。つまりクリスマスというイベントの楽しみ方も違うのではないでしょうか?

それであればCURIOブログとしては色々な国のイベントを調べていかないわけにはいきません!まずはロシアからご紹介したいと思います。

ロシアのサンタクロースは?

ロシアでサンタクロースの役割をするのが「ジェット・マロース」。ロシア語で、ジェットは「おじいさん」、マロースは厳寒のことなので、「厳寒じいさん」という意味になります。

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ぱっと見は一般的なイメージのサンタクロースと変わらないですよね?しかし調べていくとやはり特徴的な点が出てきます。

たとえば乗り物ですが、そりに乗ることもあるようですが、基本は杖をつきながらの雪中行脚になるそうです。また画像にはでていませんが、「雪娘」という意味のスネグーラチカという、雪で作られ命を吹き込まれた少女とコンビで出てくることも多いようです。

ロシアのクリスマスは3回ある?

そして何より特徴的なのは、「ロシアのクリスマスは3回ある」という点です。

これにはロシアという国の宗教的な背景が強く影響しています。3回のクリスマスを暦の順番で言うと、最初が12月25日これは一般に知られた日ですよね。イエス・キリストの降誕(誕生)を祝う日で、ロシアでも世界の流れにならって「カトリックのクリスマス」という位置づけとなっています。

2番目は1月1日。そう、元旦ですね。なぜこの日が2回目のクリスマスなのかというと、これはソビエト連邦時代の背景が影響しています。当時当局は国全体に無神論を広める強硬な政策を推進していました。そのため宗教的な意味合いのあるクリスマスというイベントそのものが「好ましくないもの」として扱われてしまいました。

新年のお祝いと一緒にすることで「イエス・キリストの降誕祭」という宗教色をおさえた、という工夫によるものです。ちなみに今でも、クリスマスプレゼントを子ども達が手にするのは1月1日という家庭も多いようです。

そして最後が1月7日です。これはロシア正教が公認しているユリウス暦に基づいて行われるクリスマスです。ロシアで最も正統なクリスマスと考えてもいいかもしれません。12月25日はあくまでも「カトリックのクリスマス」というとらえ方で、1月7日に本来のクリスマスをお祝いする、ということになります。なぜ1月7日なのかかというと、ユリウス暦12月25日に相当するからです。現在の世界で一般的に用いられているグレゴリオ暦は、歴史的にはカトリック側が作ったといわれる暦なんですね。

いかがでしょうか?このような事情もあってか、年末から続く一連のクリスマス行事の中で、1月7日は最高の盛り上がりを見せるそうです。確かにこの時期ずっとお祝いしてスケジュールになりますから、世界の中で最も盛り上がるクリスマスの1つ、そう考えてもいいかもしれません。

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