企業が求めるグローバル人材とは?(part 1)

global-person-new

バイリンガル育成スクール「ソレイユ・インターナショナル・ホーム・スクール」主催のセミナーに参加して来ました。マレーシアで開催される日本人向けサマースクールの紹介がメインの内容と告知されていたのですが、講師の鍋嶋麻奈さんが、帰国子女+元外資系金融の管理職+現在マレーシア在住+3人のお子さんは国際バカロレア校に通学、という経歴の持ち主だった為、グローバル人材や国際バカロレア校のカリキュラムに関しても、詳しくお話を伺うことが出来ました。以下、鍋嶋さんのお話(+私のコメント)を簡単にまとめてみます。

国際バカロレア(IB)について

近年日本でも注目されているカリキュラム、国際バカロレア(以下IB)とは、国際的に通用する大学入試受験資格を与える目的で、1968年に設定されたものだそうです。世界中に4,000校弱のIB認定校がありますが、日本では2014年2月現在で27校。ただ、文科省がグローバル人材育成に力を入れている為、2018年までに200校の高校でIBを導入しようと頑張っている、とのこと。

IBに関する情報は、文科省のホームページでも詳しく紹介されているので、ご興味のある方はこちらをご覧下さいね。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/ib/

企業が求めるグローバル人材について

外資系金融会社のmanaging directorとしてバリバリ働いていらっしゃった鍋嶋さんが考える、企業が求めるグローバル人材は下記のような人物像でした。

  • 自分の考えがある
  • 主体的に行動できる
  • コミュニケーション能力がある
  • 英語ができる
  • ダイバーシティ(多様性)の中でリーダーシップがとれる

鍋嶋さんがお勤めだった外資系金融会社にも、一流大学卒のいわゆる“できる”子達が入ってくるそうですが、どうもパンチがない、とおっしゃっていました(笑)。特に、主体的に行動する、ダイバーシティの中でリーダーシップがとれるという部分が弱いような気がする、とのこと。やはり、日本の一流大学卒業生でも、このような部分がまだまだ弱いのでしょうか・・・。

また、グローバル人材の定義に関しては、軽井沢の全寮制インターナショナルスクールISAK創設者、小林りんさんが提唱している3つの定義を紹介していらっしゃいました。

  1. 多様性寛容力
  2. 問題設定能力
  3. リスクを取る力

日本人は問題解決能力は高いけれども、問題設定能力は低いのだとか。確かに、私の周りでも、日本人の方が問題設定が下手かも知れません(私含めて)。それは、日本で教育を受ける中で、問題を自分で設定する場面に遭遇することが少なかったからだと、個人的にも思い当たる節があり、納得しました。公立小学校に通う息子の授業や宿題を見ていても、課題設定に繋がるようなことはとても少ない気がします。問題を与えられて、それをいかに上手に早く解くか、が日本では重視されがちですが、いくら問題を解決できでも、その問題がそもそも誤っていたら、意味ないですからね・・・。

「企業が求めるグローバル人材とは?」のpart 2は、次週アップする予定です。鍋嶋さんの3人のお子さんが、マレーシアのインターナショナルスクールでどのような教育を受けているのか伺いました。また、自宅でできるグローバル教育についてもお話を伺いましたので、次回のエントリで詳細を書きたいと思います。

part 2はこちら。

This entry was posted in event report. Bookmark the permalink.