幻想的で美しいタイの「ロイクラトン祭り」

タイを代表する「ロイクラトン祭り」というお祭りをご存じですか。今回は、11月にタイ全土で行われるこのお祭りと、タイについてご紹介します。

タイってどんなところ?

タイの国旗

thailand flag

タイ王国の国旗は「トン・トライロング」(三色旗)とよばれていて、赤 白 紺 白 赤の順に横帯にならんでいます。赤色は「国家、および国民の団結心」を表わすもの、白色は建国の伝説に登場する白い象に由来して「宗教」、青色は「国王」を象徴しています。

ちなみに、タイの国旗は20世紀の初めまで、赤地に白い象だったそうですよ。1916年に、国王が洪水の被災地を視察した際、国旗が逆さまに上がっていたのを見て、逆になっても変らないデザインにてして、このいまの国旗に変更されたといわれているとか(笑)

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thailand map

東京から飛行機でおよそ6時間、東南アジアの中心にあります。面積は約51万4000平方キロメートルと日本の約1.4倍で、人口は約6000万人の約1/2です。ミャンマー(ビルマ)、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接しています。形をみると、北部を耳、バンコクあたりを口、南部を鼻にみたてると、象の横顔に見えるとか、分かりますか?

タイは微笑みの国(国民性)

タイは「微笑の国」と呼ばれています。いつも笑顔を絶やさない温厚で優しい気質の人が多く、家の近所の人や職場の人、顔見知りになった人は、すれ違う時に無言でにっこり目を合わせて微笑んでくれます。

細かいことは気にしないで明るく元気に生きていこうという楽天思考、のんびりとした穏やかな国民性で、タイ語の「マイペンライ(大丈夫、気にしない)」「サバイ(元気、調子がいい)」はタイの人々がよく使う言葉だそうです。

ホスピタリティ(おもてなしの心)豊かな癒しの国タイは、長期滞在先としても、マレーシア、オーストラリアに次ぐ3位に、2005年から連続して選ばれています。定年退職の余暇などで「のんびりしたい」の理由にもぴったり!ロングステイ財団が毎年行っているアンケートでも、ロングステイをしたい国の上位には必ずタイがはいっています。タイは医療水準が高く、日本と似ているところが多いことも含め、老後のロングステイ候補にあがってくるのでしょうね。

ロイクラトン祭り

タイ王国の全土で、毎年陰暦12月の満月の日を中心に開催されます。農民の収穫に感謝を捧げ、また罪や汚れを水に流し、魂を浄める「ロイクラトン祭り」、毎年11月ごろに行われます。ちなみに、「ロイ」は『浮かべる・流す』、「クラトン」は『灯篭』という意味だそうです。

<2014年のスケジュール>
日時:2014年11月4日(火)~6日(木) 19:00~21:30(予定)
場所:バンコク市内ナクラピローム公園 (Nakrapirom Park) ※王宮よりすぐ 

人々は、バナナの葉や紙で作ったクラトン(灯籠)を、ロウソクや線香や花で美しく飾り、満月を映す水面に流します。川はまるで光の天の川となり、その幻想的な美しい光景に人々は酔いしれます。その様子は広く世界に知られており、このために世界中から観光客が訪れるほどになっているのです。

天の仏陀に感謝の気持ちを捧げ、日々の生活が幸福であるように厄払いをするという意味を込めて、コームローイ(熱気球)も夜空へ放たれます。何万ものコームローイが夜空を埋め尽くすその迫力と美しさ、一度、訪れてみたいものです!

灯篭

「満月と灯篭のゆらめく炎」とロマンチックな条件が揃うこのロイクラトン、恋人たちにとっては、愛を確かめあうロマンチックな行事でもあるそうですよ。

市内の各ホテルでは、ロイクラトン祭りにちなんだ催しやクラトン流しを体験できるスペシャル・イベントなども行っているようです。機会があればぜひ、このタイの年に一度の幻想的な大イベントに参加してみたいものです。

参考資料:タイ国政府観光庁

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