『手を洗おうよ。手洗いで守れる命があるよ』
ご存じですか?10月15日の“世界手洗いの日”が間もなくやってきます。
世界手洗いの日(Global Handwashing Day)は、国際衛生年であった2008年に、毎年10月15日に正しい手洗いを広めるため、ユニセフ協会や水と衛生問題に取り組むさまざまな団体がいっしょになって定められたものです。
昨年も日本ユニセフ協会では、正しい手洗いをより多くの人に知ってもらうために「手洗い新聞」を発行。日本全国から募った子ども記者・特派員(小学生)のみなさんに新聞作りに挑戦してもらうなど、各企業とのタイアップや各地イベント、日本発の世界手洗いダンスなどを通じて、多くの子どもが楽しく学べるように普及活動をしています。
なぜ、世界手洗いの日ができたの?
世界で5歳の誕生日を迎えずに、命を終える子どもたちは年間810万人いるそうです。その主な原因となる3つの病気のうち、下痢性疾患と急性呼吸感染症は、年間300万人以上の子どもたちの命を奪っているとか。
この2つの病気予防に有効なのが「石鹸を使った正しい手洗い」なのです。
しかし、石鹸を使った手洗いの普及率は高くなく、食事の前やトイレのあと、食べものを調理する前などで正しく手を洗っている割合は、世界的に0~34%と言われているそうです。このため、「世界手洗い日」を中心に、世界各地で取り組みが行われるようになったというわけですね。
世界100国以上が参加し、手洗いを推進しています。アルゼンチンと米国ではロータリアンが2009年以来、ブエノスアイレス郊外の幼稚園生と小学生1年生に手洗いに関する本や個人衛星キットを提供してきています。ドミニカ共和国では、ロータリークラブが子どもたちに手洗いの大切さを教えるキャンペーンを行っているそうです。
日本全国の手洗い
このシンプルな、石鹸をつかって手を洗う方法。
下痢や栄養失調、脱水症状を防ぐ上で、どんな医療より効果的なものであることが科学的調査によって証明されているとのこと。
さて、日本での手洗いの実態はどうなのでしょうか?
- 手洗い時間20秒以下の「手洗いしたふり」が約半数、濡らしただけ10%
-
手洗いの長さは女性>男性、男子0~19才とパパ世代40~49歳は5-10秒が最も多く、要注意セグメントです!
-
手洗いの回数は1日10回が最も多い、男性は1日3回以下が20%もいる
-
石鹸を使用していないひとは女性16%/男性31%
-
洗った後の手は、タオルやハンカチでふいた88%、洋服でふいた4%、ふかなかった3%、機械で乾かした3%。
-
きちんと洗っていない手の部分は「親指のまわり65%」「つめ64%」「手首53%」
ある皮膚科医の先生曰く、正しく洗うためには20秒以上の時間が必要とのことですが、結果をみてみると、特に男性の手洗いは・・・ですね(苦笑)。
そういえば、先日の娘の保育園懇談会で、“親指のまわりが特に洗えていないので、気をつけてみてあげてください”と言われました。幼稚園や小学校などではちゃんと認識して指導されている現状があるということでしょうか。でも、感染症が流行る時期をのぞいて、普段は手洗いしたふりの適当な習慣がまだ日本でも多いかも・・・・・。
この日を機会に、正しい手洗いの大切さや改めて見直すことはもちろんのこと、世界の子どもたちがおかれている厳しい現状においても、子どもと一緒に目を向けていきたいものですね!