12月も半ばに入り、いよいよクリスマス本番という雰囲気が強くなってきましたね。世界のクリスマスシリーズも3回目ですが、今回はクリスマスシーズンに夏を迎えるオーストラリアをご紹介いたします。
オーストラリアでは12月が真夏というのは、ご存じの方も多いのではないかと思います。オーストラリアの国土は世界で6番目に大きく、コアラやカンガルーなどを筆頭に、多様な動植物をはじめとした観光資源に恵まれ、海外からの観光客獲にも非常に熱心な国です。日本人にとっても、オーストラリアは耳なじみのある国と言えるのではないでしょうか?
意外と遠いオーストラリア
それではオーストラリアの首都はどこか、皆さまご存じでしょうか?シドニー?メルンボルン?ケアンズ?
オーストラリアの首都はキャンベラという都市なのですが、日本人にとって聞き覚えのある都市は、シドニー(オーストラリア最大の人口をもつ金融・ビジネスの中心地)や、ケアンズ(1981年に世界遺産に登録されたグレート・バリア・リーフという世界一巨大な珊瑚礁がある都市)といった都市ではないかと思います。
2014年に発表された世界主要84都市を対象とした世界都市指数ランキングでも、シドニーは14位やメルンボルン25位と上位にランクインしています。ちなみに首都キャンベラはシドニー、メルンボルンから地理的には近いのですが、残念ながら調査対象からは外れてしまったようです。
シドニーまでは飛行機で約10時間という距離。ちょっと気軽に訪れる距離、、、とは言いづらいこともあるせいか、平成24年の集計では日本人の海外旅行先ランキングで16位と、欧米、アジア諸国に完敗となっています。
このようにオーストラリアはよく耳にするものの、実はあまりよく知らない国の1つと言えるかもしれません。
真夏のクリスマス
そんなオーストラリアは、教派は異なるものの、キリスト教徒が人口の約7割程度を占めている国です。なので、クリスマスを12月25日に祝います。
しかし日本と全く異なる季節のクリスマス。現地の人はどのように過ごすのでしょうか?
同じ時期の日本だと考えづらいですが、海や山などでのレジャーをしながらクリスマスをお祝いする家庭も多いようです。七面鳥の丸焼きなんかは、確かに家の中でやるよりもバーベキューなどで楽しむほうがぴったりかもしれませんね。
また、クリスマスといえば日本では、丸の内中通りや六本木ミッドタウンなど、趣向を凝らしたイルミネーションがこの時期はテレビなどでよく取り上げられますよね。しかしながらオーストラリアは夏、昼の時間が長くなかなか暗くなってくれません。12月の平均的な日没時間は20時前後のようですので、クリスマスイルミネーションをゆっくりと楽しめるのは夜の遅い時間になってしまうようです。
そしてクリスマスにかかせないサンタクロースのいでたちも特徴的です。
・衣装が半袖半ズボン
・乗り物がジェットスキーやパラグライダー
乗り物に関してはちょっと面白半分といった話なのでしょうけれど、季節感はたっぷりでていますよね。
正式なイベントには、よく知られている一般的な衣装のサンタクロースが登場することもあるそうですが、平均気温25度そして平均湿度が60%という環境であの衣装はちょっと大変そうですね。
オーストラリアのホワイトクリスマス?
このように考えると、オーストラリアでは「クリスマスに雪が降る」というホワイトクリスマスはないのだろうなと思っていたのですが、実際は12月の真夏にも雪が降るそうです。
2010年にはオーストラリアにとって季節外れの寒波が到来、お休み中だったスキー場に積もるほどの降雪となったそうです。このような気象はやはり稀有なもので、異常気象の影響という見方が大勢のようですから一概に喜ぶことはできないですが、子どもたちにとっては思い出に残るクリスマスシーズンになったことは間違いないでしょう。
いかがでしたでしょうか?オーストラリアでは来年1月に、メルンボルンで全豪オープンテニス(グランドスラムと呼ばれるテニスの4大国際大会の1つ)が開かれる予定になっています。クリスマスから年末年始、そしてスポーツと盛り上がる時期といえそうですね。