大人ならタイトルだけで参加してみたくなってしまうようなイベントが、毎年9月に開催されています。開催場所は、ベルギー。「ビールウィークエンド」と呼ばれるこのイベントは、毎年9月の最初の週末に行われているそうです。
ベルギーってどんなところ?
子どもの頃私は、ベルギーはずっとドイツの一都市だと思っていた時期がありました。
父親がビール好きで、家でよくビールを飲んでいたので、ビールで有名なのはドイツだとしょっちゅう聞かされていました。そんな父がたまに、珍しいものを仕入れたということでベルギービールを飲んでたいのですが、私は「ビールはドイツという国の専売特許みたいなもので、ベルギービールはドイツから生まれたもの」みたいなイメージで理解していたため、ベルギーという場所はドイツという国の一部、都市の名前なんだ、と思い込んでいたように思います。
少し話がそれてしまいましたが、そんなベルギーの場所はこちら。
結構遠いですね・・・。
日本とベルギーの時差は8時間、飛行機で12~13時間程度かかるようですから、行くにはそれなりの覚悟が必要な場所といえます。
日本人からするとそんな辺鄙な場所(失礼!)に思えるベルギーですが、その首都ブリュッセルは実はとても重要な街なのです。
なぜでしょうか?
ブリュッセルは欧州の人にとって、地理的にはほぼ中央部に位置する場所にあり、交通の要になっているからです。そのため、欧州連合(EU)の主要機関の多くはブリュッセル近辺に置かれており、ブリュッセルはEUの首都とも呼ばれているようです。
なぜベルギービールは有名なのか?
そもそもビールの起源については諸説あるようですが、その製法は文明の起源の1つとされるエジプトから、地中海を経てヨーロッパ中へ伝播していったという説があります。
しかしヨーロッパでは麦の発育がよくなかったため、なかなか味のいいビールが作れなかったそうです。一方で、葡萄の発育には適した環境であったこともあり、みなさんご存じのように、葡萄酒が急速に広まりました。
交通の要所であったベルギーにも、葡萄酒の製造も試みられました。ところがベルギーは緯度が高く、ブドウの発育が悪かったようです。そのため葡萄酒が盛んなヨーロッパの中で、ビールを受け入れた国になった、ということです。
これだけ世界で親しまれているベルギービールが、葡萄酒の代替物としてのスタートだったのかもしれない・・・と考えると、新鮮な驚きがあります。
舌と目で味わうベルギービール
さて、ベルギービールウィークエンドですが開催場所は首都、ブリュッセルのグランプラスという場所です。ここになんと約40もの醸造所が集まり、様々なビールを味わいながら、音楽などで盛り上がる楽しいイベントが「ビールウィークエンド」。
ちなみにグランプラスは、世界で最も美しい広場の一つとされているようです。上の写真はフラワーカーペットと呼ばれ、色とりどりのベゴニアの花を並べて作り上げられた巨大な花の絨毯です。この絨毯のデザインは毎回変わるようで、こちらも有名なイベントの1つとして愛されています。グランプラスは1998年にユネスコの世界遺産にも登録されているそうですよ。
おいしいビールを飲みながらこのような美しい光景や街並みを楽しめるイベントは、12時間かけてでも参加してみたくなりますよね。
最後に
いかがでしたか?ちなみにこのイベント、実は日本にいても参加可能です。「ベルギービールウィークエンド東京」として、東京でも同じ時期に開催されています。開催場所は、多様性豊かな街六本木。週末のお出かけスポットとして考えてみてもいいかもしれませんね!