玉川学園中学校 IBクラス見学会

玉川学園中学校のIB(国際バカロレア)クラス見学会&学校説明会に参加してきました。平日の午前中にも関わらず、夫妻で参加されている方も多く、総勢50名以上の方が参加していらっしゃいました。IBへの関心の高さを窺わせますね。今回は見学会の模様をレポートします。

玉川学園校舎

初めて玉川学園を訪れたのですが、本当に広い!のですね。正門から中学校の校舎まで、徒歩10分以上かかりました・・・。毎日通っている生徒は良い運動になります(笑)。沢山の緑に囲まれた広大な敷地の中に、モダンで新しい建物、整備された運動場がありました。学校の中にはプラネタリウムが見られるホールもあったりして、設備がとても充実している印象でした。その辺りは、幼稚園から大学まである強みなのでしょうか。

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授業見学

中学2年生の数学、高校1, 2年生の社会科のクラスを、それぞれ約10分見学させて頂きました。授業や教科書は英語で、ネイティヴの先生が教えていらっしゃいます。子ども達が黒板に向かって座って、先生の話を聞きながら授業が進むスタイルとは違い、小さいグループになってお互い学び合いながら、授業が進んでいるのが印象的でした。

高校1年の社会科のクラスでは、生徒たちが調べてきた地理に関するトピックで、一人ひとりがプレゼンテーションを行っていました。プレゼンテーション中、生徒が少し考え込むようなシーンがあると、すかさず先生がコメントや質問をしたりして、生徒をフォローしていました。プレゼンテーションのマテリアルも、生徒が作ったものらしく、インターネットから拾ってきた写真や動画を交えながら、堂々とプレゼンテーションを行っていました。

また、高校2年の社会科のクラスでは、アメリカの三権分立について学んでいました。動画教材を見ながら、各自で学んだ後、わからないところは友達と教え合ったり、先生に聞いたりして、プリントを埋めていくスタイル。こちらも、生徒同士が向き合って、自主的に学びを進める姿が印象的でした。

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ちなみに、教材や宿題は、学校のオンラインシステムにクラスごとにアップされているので、生徒はいつでもオンライン上で確認できるそうです。復習も容易ですし、何をいつまでに終わらせないといけないのかも一目瞭然なので、スケジュール管理が楽ですね。

入学要綱

中学のIBクラスを受験するにあたり、現時点では英語は必要ないそうです。英語を話せない生徒も結構いるようで、英語のレベルが低い生徒に対しては、英語の補講が行われています。最初は苦戦するようですが、中学2年にもなると、クラスにも積極的に関われるようになるとか。毎日英語の授業を受けているので、どんどん耳も慣れていくということでしょう。IBのカリキュラムに注目が集まっているので、入学希望者も増えているそうです。

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まとめ

初めてIBクラスの授業を見学しましたが、学びのスタイルは日本の学校のそれとはやはり大きく違いました。自分のペースを保ちつつ、友達と学び合いながら授業が進んでいくのがとても印象的でした。また、各クラス25名程度の生徒数なので、先生も目が行き届きやすいと思いました。

IBのカリキュラムはとても魅力的なのですが、個人的な感想としては、「あの授業を日本語でやったらどうだろう?」と思ってしまいます。言語は思考の深さに大きな影響を及ぼすと思うので、英語が出来ない生徒がいきなり英語で行われるIBのクラスに入るのはやっぱり少し無理があるのかな、と思いました。学びのスタイルとしてIBはとても興味深いと思っているのですが、日本で広げるには語学の壁が大きすぎるのではないかと・・・。英語はツールとして絶対に必要なものではありますが、その為に母国語が犠牲になって、深く考えるための素地が発達しないのだとしたら、それはそれで問題ですよね。

IBの授業を日本語で、という動きが加速しているようなので、今後の動きにも注目して行きたいと思います。

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