これからのグローバル人材の三種の神器は「英語、IT,会計」と言われています。子ども用の英語教材やスクールは星の数ほどあって、選ぶのが大変なほどですよね。ITに関しても、最近は子ども向けのITクラスが盛んになってきています。サイバーエージェントのこんなクラスや、QREMOのこんな教室は、新聞やテレビでも話題になっていて、生徒数も急激に増えているようです。では、会計=マネー教育はどうでしょうか?
欧米のマネー教育
英米、オーストリアでは日本よりずっと前から小学校でマネー教育が施されています。多民族、クレジット社会、高額な医療費など、個人個人がしっかりとした金銭管理能力を身につけなければ生き抜いていけないとう面があるのでしょう。しかし、社会生活に不可欠なお金のことを幼少時より学ぶことによって、将来設計、キャリアプランなどを含め、子ども達が得るものは大きいようです。
学校でお金の成り立ちや世の中の仕事について学んだり、自分たちでクッキーなどを売ってお金を稼ぎ、チャリティに寄付したりと、子どもでもお金に触れる機会が多いと思います。
日本のマネー教育
では、日本のマネー教育はどうでしょうか?日本のマネー教育は、平成17年から本格的に始まりました。金融商品、サービスの多様化とともに、トラブルや悪徳商法も増えてきたことを背景に、政府や各機関もマネー教育に本腰を入れています。
“マネー教育=お金もうけや貯蓄のノウハウを伝授”といった印象を抱かれる方もいらっしゃるでしょう。しかし、単に金銭管理のテクニックを指導するのが目的ではなく、その根本には「現代社会を生き抜き、将来の日本を支える若者を育てたい」との思いが込められています。
マネー教育の目的
子どものためのマネー教育の主な目的は以下の4つです。
- 家計管理・生活立案能力養成
収入と支出のバランスを考え、将来を見据えた貯蓄を行う力を養います。 -
金銭トラブル回避能力の養成
トラブルに巻き込まれないための回避策を学び、巻き込まれた際の克服力を養います。 -
経済・金融の基礎知識習得
お金という視点から経済・社会を学び、考える力を養います。 -
キャリア教育
働くこと、お金を得ることの意味や楽しみを知り、意欲を持って働く力を養います。
社会生活に不可欠な “お金”。そのしくみを学び、知識を蓄えることは、社会を知り、世間を渡っていく力を身につけることにもつながります。日本では、“お金の話をするなんて!”と思っているご家庭も多いと思いますが、小さい頃からお金について知っておくことは、将来的な自立に大きく役立つのです。
自宅でできるマネー教育
“お金の教育なんて、どうやってやればいいの?”と思われる方も多いかも知れませんが、実は日々の生活の中で、お金のことを学ぶ機会は沢山あります!スーパーに行った時に、野菜の値段を比べてみることで、旬の野菜は安いことが学べます。同じ商品でもドラッグストアとスーパーでは値段が違う商品も多いので、どこで買うと得なのか一緒に考えてみることで、金銭感覚を磨くことも可能です。小学生になったらお小遣を渡して、自分で管理してもらうのも良いでしょう。ブックオフなどの中古品屋さんに行って、需要の高いゲームと需要の低いゲームの値段を比べることで、需要と供給の考え方を学ぶこともできますね。
今は子ども向けのマネー教育講座も開催されていますので、夏休みに一緒に行ってみるのも良いかも知れません。少しずつお金について学ぶことで、将来のキャリアプランや自立にも繋がって行くでしょう。
CURIO Japanでもマネー教育講座を行っていますので、ご興味あればぜひお越しください!次回は8月2日(土)、田園調布で行います。詳細はこちらからどうぞ。皆様のご参加をお待ちしております!