カナダ寄宿学校説明会

先日、カナダのブリティッシュコロンビア、ダンカンという町にある寄宿学校「Queen Margaret’ School」の説明会に行ってきました。同学校の校長先生Iqbal氏が来日し、お話ししてくださいました。Queen Margaret’s Schoolは、小学生までは男女共学の学校ですが、中学生~高校生は女子生徒のみの女子校になり、中学生以上の希望者は寮に住むことができるそうです。現在の生徒数は340名、寮に住んでいる生徒は95名だとか。日本、中国、韓国などのアジア勢以外にも、中東やアフリカ、南米からも留学生を受け入れていて、とてもインターナショナルな環境のようです。

http://www.qms.bc.ca/

学校の特長<環境>

ダンカンという町は大自然に囲まれていて、のびのびと過ごせる環境が魅力、と校長先生がおっしゃっていました。大自然の中で、アウトドア活動や、乗馬など、体を沢山動かすことができるのが、学生にとっての大きなメリット、とのこと。特に乗馬に関しては、自国から自分の馬を持ってくる学生も何名もいたりして(遠くはアフリカ大陸から!)、かなり力が入った学生も多いようです。

こじんまりした町なので、皆が知り合いという感じで、コミュニティ全体で学校の生徒達を見守るような雰囲気があるのも良いところ、とのことでした。

学校の特長<教育>

卒業生は、北米、ヨーロッパ、アジア、日本など、世界中の大学に進学しています。学業面では、STEM教育に力を入れているのだとか。STEMとは、Science (サイエンス)、Technology(テクノロジー)、Engineering (エンジニアリング)、Math(数学)に重点を置いた教育で、今後はますますこの分野の人材の需要が高まっていくと予想されています。STEM教育と同時に、次世代のリーダーを育てるべく、Public Speakingやチームワークを学べるような課外活動も行っているそうです。

また、運動、アート、社会貢献活動にも同様に力を入れ、バランスの取れたカリキュラムを展開しているのも特長、とのことでした。

海外から入学する生徒に対しては、きめ細かい英語レッスンが用意されていて、レベルに合わせて英語レッスンを受けることが可能。必要であれば家庭教師も手配してくれるそうなので、“英語が話せないから海外の学校は無理”と諦める必要はなさそうです。

学校の特長<生活>

95名の生徒が住んでいる寮には、寮母さんが居て、生徒達をサポートしてくれるそう。一部屋2名の学生でシェアするスタイルで、同じ国籍の生徒が同じ部屋になることはないそうです。結構厳しいルールがあり、一人の外出はNG、必ず二人以上でどちらかが携帯電話を持っていることが条件。外出時間は3時間と決まっているそうです。3時間だとあまり遠くには行けませんね・・・。

とは言え、月に一度、学校からショッピングツアーのバスが出たり、週末は課外活動などのアクティビティが用意されていたりと、様々な経験ができるよう配慮もされているそうです。

気になる学費ですが、海外の学生が寮生活をしながら通学する場合、59,200カナダドル(約560万円)がかかります。それ以外にも英語や乗馬のレッスン、遠足などには別途お金がかかるので、年間600万以上は必要だと思います。

説明会当日は、実際に今Queen Margaret’s Schoolに通っている高1のYさんと、そのお母様も同席していらっしゃったので、現地のお話しも伺うことができたのですが、Yさんは「色々な国の生徒が居て、刺激的で楽しい」と言っていました。お母様は「安全な環境で、信頼できる先生や寮母に囲まれて、学業に専念できる」と話されていました。

canada

海外の学校も知ることで、情報や選択肢が増えるのは大切なことですね。子どもが将来、どんな学校に行くか決める為にも、色々な情報を得ておく必要があると実感しました。

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