世界の子育て/ニューヨーク編

今回のインタビューは・・・ニューヨークに2年間お住いのIさん。ご主人とお二人のお子さんと一緒に暮らしていらっしゃいます。小学校5年生の娘さんと2年生の息子さんは、現地の公立高校に通っているそうです。そんなIさんにニューヨークでの子育て・教育事情について伺いました。

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Q:お子様にはどんな習い事をさせていますか?

渡米して間もないので、英語力補充のために家庭教師をつけています。また、バレエ、ミュージカルスクール、サッカー、くもん、チェロといったお稽古事もやっています。基本的には、子どもが好きなことを続けさせています。

Q:子育て・教育環境で良いところはどこですか?

細かい規制がないところは良いと思います。アクセサリー禁止、勉強に関する持ち物以外は禁止などの禁止事項がありません。また、学校で使うものは全て共有する為、子どもの持ち物が少ないのも助かります。

ny 登校

Q:子育て、教育環境で改善して欲しいと思ったところを教えて下さい。

ランチの時間が10分程度しかない為、食事がせわしない。また、ランチ後は、床に食べ物が散乱しているので、歩くのも大変な状況になってしまいます。すぐに食べ物を捨てたりして、食に対するリスペクトが少ないと感じます。

Q:幼稚園・学校教育における指導者や制度の違いはありますか?

アフタースクールのメニューがとても充実していて、単なるお預かりとは一線を画しています。両親とも仕事をしている家庭にとっては、とてもありがたい環境だと思います。メニューには、バレエ、ピアノ、サッカー、ダンス、れ後、ビーズ、宿題のサポートなど、色々なレッスンがあり、好きなものが選べます。

Q:親のしつけ、子育て・教育における行動及び考え方の違いはありますか?

特技が進学に有利になることが多いため、一つの習い事を熱心にやらせる親が多いように思います。学校、習い事でボランティア活動、寄付を求められることが多いので、自発的にボランティアをする姿勢が身に付いているようです。

ny school outside

Q:将来、お子様にはどのような大人になって欲しいと思いますか?また、その為に行っていることはありますか?

どこに行っても生きていけるよう、語学力はつけて欲しいと思います。また、何かしらの技術を取得して欲しいです。

Q:日本の子どもと、お住まいの国の子どもを見て、大きく違うと感じる点があったら教えて下さい。

全体的に、こちらの子は大らかで表現力が豊かという印象です。また物怖じしないで、自分の意見をはっきり言う子どもが多いと感じます。

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Iさんの息子さんは、ニューヨークに引っ越して1年近く英語を話そうとせず、とても心配されたそうですが、得意のサッカーや絵を通して、今では沢山お友達ができたそうです。娘さんはパソコンを駆使して、友達と音楽ビデオや新聞を作っているそう。ニューヨークのお友達が、音楽やダンスの授業などで自分を表現することに、良い意味でショックを受け、自己表現を楽しめるようになったのだとか。日本の学校と比べて、自分を表現する機会が沢山あるのは自己肯定感を育む意味でも羨ましいですね。

Iさん、貴重なお話ありがとうございました!

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