スリンの象祭り

スリンの象祭りとはタイの3大祭りの一つで、一番規模の大きい象祭り。(ちなみに残りの2つは、毎年7月に開催されるキャンドル・フェスティバルと、ロイクラトン・フェスティバルです。)

スリンの象祭りは「一番規模の大きい象祭り」と呼ばれていることからもわかる通り、実はタイでは各地で象と一緒に楽しむイベントが開かれています。その中でもこのスリンのお祭りはその起源もさることながら、参加者の規模から3大祭りとして広く知られているようです。

▼参考動画

象祭りとは?

スリン象祭りには、おおよそ300頭を超える象が各地から集まり、パレードや象バスケット、また象サッカーなどの様々なアクティビティを行う様子を見ることができます。特に盛り上がるのは象と人間の綱引きだそうで、象1頭に対して大人が数十人がかりで綱を引き合うそうです。読んでいるだけでも楽しそうな光景が浮かんでわくわくしてきますね。

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毎年11月に開催されるこのお祭りは、日本からも観光ツアーが組まれるほどの人気になっています。開催地のスリンは、タイの首都バンコクより東側にバスで6時間ほどのところにある街です。

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スリンという場所の意味

象祭りの主人公である象はもともとタイでは神聖な動物として、とても大切にされています。そのため国を表す動物である国獣も、もちろんタイゾウです。

なぜこれだけ象がほかの動物と比べて大切にされているのでしょうか?それはブッタが白い象に生まれ変わった、といわれている事が由縁であり、熱心な仏教の国タイならではといえると思います。

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そしてこの象祭りが、スリンという首都から離れた場所で開催されている理由も、このブッダの生まれ変わりとされる白象を初めて捕らえ、初代国王に献上した人物がスリンのクイ族出身の男性だった、という言い伝えにあるようです。

今でもスリンにはクイ族の人達多く住んでおり、彼らには象を飼う習慣があります。毎年、象祭りが行われるこの時期には、多くの象が出稼ぎ先から地元に戻ってくる、そんなことも象祭りの盛り上がりを支える一端となっているようです。。

日本人にとって大切な動物といえば?

さて、私たちの暮らしている日本で神聖な動物といえば、みなさん何を思い浮かべるでしょうか?牛や馬といった農作業に深くかかわりのあった動物をあげる人もいるでしょうし、猿、蛇、狼などの動物たちは童話や神話などによく出てくると思いますから、それらを連想される人も多いのではないかと思います。

伝承や神話などから探っていくと、空想上の動物も数多く登場してきてしまいますので、タイの象祭りと同じように、日本の著名なお祭りから何かヒントがないか探してみました。

●日本の著名なお祭りより抜粋
札幌市雪祭り/青森県ねぶた祭り/秋田県なまはげ/山形県花笠まつり/仙台市七夕祭り/東京都三社祭/千葉成田山節分祭/三重伊勢神宮神嘗祭/兵庫県長野県下祭り/京都府祇園祭、五山送り火/大阪府天神祭、岸和田だんじり祭/岡山県はだか祭/高知県よさこい祭り/徳島県阿波踊り/長崎県精霊流し/福岡県博多祇園山笠

上記を見ていただいてもわかるように、「特定の動物にフォーカスしたお祭りはない」のが日本のお祭りの特色かもしれません。実は日本には国獣も定まっておりません。

しかし「日本にとって象のような動物はいない」というお話で記事を終わってしまうと、なんとなく尻すぼみ感が残ってしまいます。ですので今日は最後に1つ謎かけをして終わりたいと思います。

上記で日本には国獣がいないと書きましたが、国花は桜と菊です。これは皆さん納得、だと思いますし感覚的にもなるほど、という感じなのではないでしょうか。
では、日本の国鳥と国魚、これらが何かご存知でしょうか? ぜひ「これだ!」と思われる答えお子さんと一緒に考えてみてください。

答え:日本の国獣と国魚はこちらから確認いただけます。

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